持病の潰瘍性大腸炎の悪化で昨年の今大会で棄権したあと、長期休養を取った重永亜斗夢(しげなが・あとむ)は丸1年ぶりに復帰。
予選2日間で通算2アンダーとし、パット練習や、ときどき同じ九州の後輩プロの嘉数光倫(かかず・てるみち=写真左)とたわむれに、満開の桜を愛でつつ、午後組のプレー終了を今かと待っていた。
ホールアウト時点では、通算1アンダーがカットラインだったが時間を追うごとに、徐々に差は詰まり、きわどい位置に。
初日のきのうは「正直そわそわしていたし、凡ミスが多かった」と「73」の出遅れを悔やんだが、この日は17番のイーグルを含む「67」で挽回。
「凡ミスは相変わらずありましたけど、昨日よりは良かった。地に足ついて回れました」と、なんとか圏内に盛り返して来られた。
「ここまで来たら、通りたい。通れたら、また新しい経験ができるし、これで落ちたら躓きそうな気がするから」と、乱高下のスコアボードには最後までハラハラしたが、ぴったり60位タイで決勝進出へ。
「やっぱり、雰囲気が最高」と実感した1年ぶりのツアー。週末の空気はそれ以上だ。
「きょう以上に楽しみたい」と、噛みしめた。
2018年には嬉しいツアー初優勝を飾った思い出の開幕戦で、復活への第一歩を踏み出した。