2位と2差をつける9アンダーで、単独首位発進した。
池がらみが多く、難しいホールが集まるインコースから出て、14番の3連続を含む5バーディで折り返すと、後半も勢いは止まらず、4番では左にひっかけたピンチも、8アイアンでピンにくっつけバーディ。
7番ではイーグルも奪い、最後9番もしっかりバーディで締めくくり「ナイスプレー」の掛け声に「ありがとうございます」と、日本語で応えた。
五輪など、世界規模の大会でチャンスを得るため、フィリピンの国籍で転戦するが、ご両親のお仕事の関係で、本人はアメリカ出身。
ゴルフもアメリカで覚えた。
カリフォルニア・ポリテクニック州立大学時に数々のタイトルを獲得し、最高峰「全米アマ」にも出場している。
17年にプロ転向し、日本ツアーは2019年から参戦すると、22年に2年連続のホールインワンや、「ANAオープン」ではアルバトロスを達成。
また21年の「パナソニックオープン」最終日には7連続バーディ(以上)とハーフ「28」の最多&最少タイを記録するなど、爆発力はお墨付きだ。
幼少期に習った空手は黒帯2段の腕前で、一番好きなゴハンは「とんかつ」。
アニメも大好きで、最近の推しは呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)という。
マネージャーさんによると、日本語でもストーリーをちゃんと理解しているそうだ。
28歳の親日家は「残り3日も60台で回れたら・・・」。
ロケット発進に、ちらりと初優勝をにらんだ。