日大時代は11年に松山英樹を下して「日本学生」で優勝した。
12年の「日本アマ」では、一昨年賞金王の比嘉一貴に勝つなどアマ期にバタバタとビッグネームをなぎ倒した逸材が、初Vに一歩と迫った。
小袋秀人(こぶくろ・ひでと)が、自己ベストの単独2位を記録した。
最終日の練習場で快打を連発して、すぐ1番でべたピンバーディ。
2番も続けてチャンスを奪うと、5、7、9番と前半5バーディで、ひたひたと上位を追い、折り返した10番では2打目が入りかけ。
ついに首位に追いついた。
さらに11番もピン左横約5メートルにくっつけ、連続2得点に成功した。
1990ー98年の「アコムインターナショナル」以来のポイント制大会として誕生した一昨年の初回も、初日に14得点で首位に立つなど「ミスしても保険があるじゃないですけど、バーディーですごくポジティブになれる」と、特殊なゲーム方式に覚えがあった。
会場の「THE CLUB golf village」は鹿島学園高校時代に全国大会で回ったコースでもある。
昨年の大規模改良でさらに難しくはなったが、「気持ちよく回れる」と初日から着実に稼いで3日目に12得点し、逆転可能な8点差で最終日を出て「67」の猛攻。
4日間「274」の通算14アンダーは、ストローク戦なら初優勝だった。
グリーン右に外して2メートルをしのぎ損ねた後半14番の1失点は痛いが、最後18番では2メートルのバーディチャンスをよく入れた。
当時の自己最高9位に入った2021年の「ダンロップフェニックス」で自己初の最終日最終組を経験し、「朝から緊張して硬くなり、思うようなプレーができずに耐えて耐えてなんとかトップ10。でも今回は、状況を考えながら、緊張よりワクワクのほうがあった。プロゴルファーをやっててよかったと思う瞬間。楽しかった」と、満喫できた。
「残りの1差を今後どう詰めていけば優勝に近づけるか」。
このままワクワクしながらチャンスを探る。
※ツアーで唯一のステーブルフォード(ポイントターニー)大会です
バーディ=2点
イーグル=5点
アルバトロス=8点
パー=0点
ボギー=1減点
ダブルボギー以上=3減点