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i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2025

「マスターズを観る気分じゃなかったです」内山遥人が最高の経験を糧にリスタートを誓う

レギュラーツアーの開幕戦で2日目まで上位争いを演じながら3日目で急降下した内山遥人が、気分も一心、今週のACNツアーの今季2戦目『i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘』から再スタートする。

 

レギュラーツアーの開幕戦『東建ホームメイトカップ2025』では、初ツアーメンバー、初のレギュラーツアー参戦という状況の中で、初日4位タイ、2日目8位タイと上位を十分狙える位置で決勝ラウンドへ駒を進めた。しかし、3日目のスコアは5オーバー76の大叩きで61位タイへと急降下した。原因は3日目のペアリングが石川遼と同組だったからだ。

「緊張している感じはなかったんです。でも、緊張していたというか、体の何かが違っていたんだと思います。練習場ではいきなり大ダフリから始まりましたし、スタートホールのティショットも真っ直ぐはいきましたけど、全然当たっていなかったんです。体がふわふわした感じで、あんなにゴルフが戻せないのは初めての経験でした。自分では何か変わっている自覚がないので、対処できませんでしたね」。

 

開幕戦で上位進出できるチャンスだっただけに精神的なダメージは大きかったと振り返る内山。ちょうどその週はマスターズが開催されていて、日本時間の月曜日が最終日。普段ならマスターズ観戦しているはずが「マスターズどころじゃなかったですよ!(笑)」と笑いながら嘆く内山。とてもゴルフを見られる気分ではなかったと振り返る。

「でも初めてのレギュラーツアー参戦で、初戦であの経験をさせてもらえたというのは大きかったと思います。まだわかりませんが、おそらく今シーズン、あれだけのギャラリーの中でプレーできることはほとんど無いと思うので、それが経験できたのは良かったと思っています」。

 

精神的なダメージはあったものの、その後はゴルフの調子は戻りつつある。今季はレギュラーツアーとACNツアーの両方に出場する予定だが、ACNツアーの前半戦でポイントを稼いでおくことができれば後半戦の戦い方も変わってくると、あくまでも勝ちを意識してACNツアーに乗り込んでいる。福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部所属で筑紫ヶ丘ゴルフクラブは姉妹コースなだけにホームのようなもの。気持ちも一新して、さらなる成長を目指しコースと対峙する。


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