しかし、振り返ったリーダーボードもまた全体が伸び悩む展開。
「良く持ちこたえられた」と、終盤に起死回生。
17番のパー5で残り240ヤードから5番ウッドを操り、7メートルに2オン成功
「やっと入ってくれた」。
イーグルパットをねじ込むと、初優勝を目指す小西たかのりと共に、3位と1差の通算14アンダーで首位浮上。
悲願の日本タイトルで、ツアー通算10勝を飾った昨年の「日本オープン」で見せたいまだかつてないガッツポーズは、今も語り草だ。
いつも冷静沈着で、淡々と見えて、異例尽くしの新規試合も、満喫している。
本戦前に10日間をかけて行われた一般販売&指名制度のプロアマ戦には6日出場。
「高いお金を払ってきてくださっている」と心を砕きながら、コースもしっかりチェック。
「今回はプロアマで多く回れた分、早く調子が上がっている」と、初日から好スコアを重ね、練習グリーン周りで緩やかに流れる音楽や、全組にラウンドガールが帯同する独特の雰囲気にも心を和ませ、「普段のピリピリした優勝争いと違ってプレーしやすい」と、入れ込まずに済んでいる。
ただ、5打差の通算10アンダーに18人がひしめく大混戦には気を緩ませない。
「けっこうスコアが出るコースなので。チャンスがある選手がいっぱいいる。トップにいますけど、明日は下から追うくらいの気持ちでいきたいと思います」。
プロアマ参加券の売り上げの一部があてられる本大会の優勝賞金は4000万円。
「⾮常にモチベーションになります。シーズン序盤でこれほどの⼤会があるのは本当にありがたい」。
初代覇者は渡さない。