「前澤杯、という名前でやってますけれど。前澤だけでやっているわけでは当然なく。その裏には、多くのスタッフがいて、一人一人の支えがあって、無事、長丁場を乗り越えられました。ありがとうございました」と、頭を下げた。
昨年末に、前澤さん本人から選手たちに構想が明かされてから、急ピッチで準備を開始し、わずか半年足らず。
何もかも、初めて尽くしの初回の課題は当然だ。
一般販売された10日間のプロアマチケットの売り上げは、前澤さんの予想を下回った。
「全枠がソールドアウトにならなかった。僕はもっともっと底力があると思っていたので。僕をはじめ、我々側の力不足と受けとめています。来年はもっとプロモーションや告知をして今年以上の売り上げを目指したい。理想は全枠ソールドアウト」と、意気込む。
また、「もちろん、僕らだけいくら頑張ってもだめで。選手たちご自身がSNSなどを通じて積極的なコミュニケーションを図っていくことも大事」と、呼びかける。
来年はジュニア枠を設定し、子どもたちに喜ばれるイベント作りにも力を入れる構想も明かした。
運営上の観点から、あえて高めに設定した本戦の観戦チケットも、「来年は多くの方に来ていただけるように」と料金の見直しもさっそく検討されているそうだ。
「たぶん、僕が一番エゴサをしてるんじゃないかっていうくらい、大会のことを調べています」。
ネットの書き込みの中には、全組に帯同するラウンドガールのことや、会場に展示された高級車のことなども、「何の意味があるの?」などと、大会に賛否両論向けられていることも、前澤さんは誰より知っている。
でも、「そこに何か意味を持たせているわけではなくて。意味なんてないんだよ、と僕はこたえたい。意味なんかなくても僕はチャレンジしたい。とにかく僕の考えは、新しいことを取り入れていかないと変わっていかない。挑戦なくして進化なし、といいますけど、とにかく何か貢献したいとできることをやらせていただきました。来ていただければ華やかさや素晴らしさがご体感いただけると思う。それを頑張って伝えていきたい」と、率直に語った。
実際に、プロアマ戦の参加者からは、喜びの声が多く聞かれたといい、「もしかしたら来年は売れちゃうんじゃないの?という。そういうご感想もたくさんいただいたので。期待しています」と、前澤さん。
「誰に何を言われても、新しいことを続けていく大会でいたい。来年もみんなで力を合わせ、今年、生じたいろんな課題を乗り越えながら、新しい挑戦をして。できるだけ長く続けてより良い大会を作っていくつもりです」と言葉はどこまでも力強く、愛情に満ちていた。