
「爆風でのラウンドだったり、地面の硬さだったり、飛行機で30時間以上移動したり…」と、原因は様々考えられるが、4戦目の2月、コロンビアでついに限界が来た。
「1600メートル以上の高地で、いつもより振れてしまったのかな」。
1ラウンド目の7番ホールで棄権をした際は、人目もはばからず大泣きしてしまった。
そのまま撤退を余儀なくされ、「あんなに悔しくて泣いたのは初めてくらい」と、傷心の帰国。
すぐに病院にかかったが、痛みの原因はしばらくつきとめられなかった。
病院を何軒もはしごし、神頼みのお祓いも受け、ようやく地元兵庫の名医にあたったのは3月も過ぎていた。
治療につとめて丸1か月。
2週前にやっとクラブが持てるようになったが、「雨の日や、スイング動作の時にまだ痛い」と当初、復帰は来月の地元「関西オープン」をめどにしていたそうだ。
しかし男子ツアーが開幕し、「東建ホームメイトカップ」の同週には、マスターズも開催。
「マキロイのすごいプレーを見ていたら、すごく試合がしたくなった」と、前倒しを決断。
復帰戦となった今週のプロアマ戦が、骨折後の初18ホールといい、「自宅で練習したときの手応えはすごく良かったが、これだけ仕上がっているグリーンやフェアウェイやラフでとなると、まだまだ準備不足だなと感じる」と正直に明かすが、「やっぱり試合でしか吸収できないことも多いので。明日からまたいっぱい勉強できるんじゃない」と期待している。