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東建ホームメイトカップ 2025

推薦出場の出利葉太一郎がアルバトロスを達成⇒3位タイ浮上

2025年の開幕戦で、今季第一号の快挙が達成された。

プロ3年目の出利葉太一郎(いでりは・たいちろう)が、後半の12番パー5でアルバトロスを記録。
首位と5打差の3位タイに浮上した。



残り278ヤードで2番アイアンを振った2打目の落下地点は目視ができず、「飛んだ方向も感覚も完璧。歓声は起きましたけど、近くに寄ったのか、入ったのか」。

本人の半信半疑を晴らしたのは、たまたまコースですれ違った石川遼だった。
「誰か入ったみたいだよ」と言われて、確信できた。

ツアーでは、昨年の「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」の石坂友宏(いしざか・ともひろ、2R)に続く50例目(43人目)。
大会では2013年の上井邦浩(かみい・くにひろ、3R)に次ぐ2度目で、本人には人生初。

「ホールインワンもしたことがないのに…」という稀有な1打は、9番から3連続バーディを記録した直後でもあり、「ふわふわして…。この先どうプレーをすればいいのか?」。

この時点で首位と2打差。
4ホールで一気に6つも伸ばしたことで、いきなり首位争いに入ったことも手伝い、「気持ちのコントロールのほうが難しかった」と、喜びより戸惑いのほうが勝ったが、その次の13番で、3メートル弱をパーセーブ。

「それがよかった」と、通算12アンダーのまま3位タイで踏みとどまれた。

昨年のファイナルQTは55位。
今季の主戦場は、チャレンジトーナメントのACNツアーで、レギュラーツアーの本開幕戦は、主催者推薦をいただき、初参加をしている身。
初Vを目指すのはもちろんのこと、大会トップ10に入れば、次々大会の「中日クラウンズ」の出場権などちらつくが、最近テーマにしているのは「いかに目の前の1打にフォーカスするか」。

すでにアマプロ通算2勝の杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)は日大同期で、寮の同部屋。
「尊敬していますし、学ぶところもいっぱいある」と、身近な指標にしているからこそ、「同級生の活躍にフォーカスしがちで、焦りにつながっていたこともあった」と自身を顧み、「そこじゃなくて、まずは自分と向き合うのが大事」。
最終日に向け、改めて固く誓った。




※12番でアルバトロスを達成した出利葉は主催者から賞金30万円と、コース併設のホテル多度温泉で使える宿泊券10万円分をいただきました!

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