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前澤杯 MAEZAWA CUP 2025

結ちゃん&改名効果だ。塚田よおすけが「よお~っ」と3打差4位浮上

今年から、塚田陽亮改め塚田よおすけが、2日連続ボギーなしの「64」をマーク。
初日の16位タイから、首位と3 打差の4位タイに浮上した。




この日は、風向きが変わったが、本戦前に10日かけて行われた異例のプロアマ戦で、5日間のご指名を受けた塚田は、「昨日も今日も、どちらの風も経験済み。おかげで対応できました」と、新規開催の恩恵を活かした。

プロアマ戦9日目の火曜日には、女子ツアー2勝の河本結さんを交えてプレー。

「結ちゃん、凄かったですよ。スピンコントロールしたり、アプローチを止めたり。お客さんより僕のほうが食い気味にいろいろ聞いた」と、質問攻めに。




昨年は年間83位に落ち込んだパットの指導もちゃっかり受け、「本当に“河本結効果”。良かったです」と、この日は24パットにまとめて、上昇の契機とした。

もともと「プロアマが好き」という。
「プロがいるから試合があるんじゃなく、プロアマがあるから試合がある。そういう意味でもプロアマは大事にしないといけない」と、力説する。

参加券のほかに、指名料をオークションで落札する今回の方式では、どうしても人気選手に偏りが出ることは仕方ない。

「マックス入っていたプロは大変かもしれないけれど、それだけ人気ということだし、少なかったプロは、まだ若いのかもしれないし、来年以降は3回に増えたとか、それぞれ考えることがあると思う」と持論を語り、「なんでも第1歩目が一番大事。それをおろそかにしちゃうと2歩目も3歩目も絶対につまずくので。1歩目のこの試合をみんなで盛り上げていければ」。

本戦ではV争いでも新規開催に報いる。

来月24日の誕生日で40歳。
節目の年に、「塚田陽亮」から、登録名を「塚田よおすけ」に変えたのは、なんといっても子どもたちのため。

毎年オフに、地元長野で行うジュニアスクールも、今年で9回目。
石川遼や、同期の池田勇太ら選手仲間にも講師と手伝ってもらいながら続けてきたのは、「プロってこんなに近くにいるんだよ、と感じてほしかったから」。

ただ、プロアマ戦時には結さんも言っていたが「見た目が怖い」との理由から、「子どもたちが寄ってこない」という懸念が本人にも今まであった。

あと、「陽亮の亮(すけ)が読みにくいので、さわりだけでも」と、まずは名前からの印象付けを狙い、ついでに「ようすけ」の「よう」を「よお」にしたのは、挨拶の「よお~っ!」に、ちなんだ景気づけ。

また、今年はウェアも「muta MARINE GOLF」に一新。
「痩せてムータが似合う男になる」と、オフはブランドイメージに合わせてダイエットも決行。
5キロ減も成功させた。

次週28日の月曜日には、名古屋の松坂屋でメーカーさん主催の撮影会とトークショーも予定されており、大事なイベントの前にV争いだ。
「40だし、名前も変えたし、ムータだし。今年は自分自身に期待している」。
2016年の「日本ゴルフツアー選手権」以来の通算2勝目へ。
塚田がよお~っ、と新規開催を盛り上げる。