この日は早朝3時50分起きで、リスタートの6時25分まで2時間半ほど。
「アップもおろそかでしたし、練習場の球数も制限があり、ショットがあまりよくない中でスタートしました」と、早朝の準備不足を補ったのがパッティング。
12番で6メートルを決めると、難関の17番からいずれも7メートルを沈める鮮やかな連続バーディ。
大学先輩に追いついた。
首位タイで並んだ岩﨑亜久竜(いさわき・あぐり)は日大のひとつ上で、いま一番よく一緒に練習する一人で岩﨑が、一足お先にトップに立った前日2日目には「あぐりさん、スコア合ってます…?」と、冗談まじりで確認したばかりだった。
「あぐりさんの実力なら当然」とはわかっていても、「こんな難しい宍戸で2日間8アンダーて…すごいですよね!」と称えたすぐ翌日に、自ら同スコアで並び、「頼りになる先輩が待っていてくれたから…」と、喜ぶ。
日大3年時に「日本アマ」のビッグタイトルを獲ったが、プロでは初めてのV争い。
「一人でトップだったら、絶対にバクバクすると思いますけどあぐりさんと一緒なら、いい意味で普段どおりにできると思う」と、第2ラウンドを終えるとすぐに練習場に向かった。
第3ラウンドは初の最終組で、12時20分からまたコースに出る。
1日27ホールの戦いも、大好きな先輩と散歩するみたい歩けそうだ。