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前澤杯 MAEZAWA CUP 2025

狙いは前澤さん所有の高級車?! 改名の小西たかのりが初の最終組に挑む

3日目のリーダーボードに一時期、首位が8人。土曜日は3日間で一番の風が吹き、異例尽くしの新規大会が白熱してきた。

まれにみる大混戦から、18、19年賞金王の今平周吾(いまひら・しゅうご)と共に、首位で抜け出したのは、小西たかのり
シード3季目の今年は、本名の貴紀から、たかのりに登録名を変え、心機一転、ツアー初優勝を目指している。



土曜日の首位獲りで、改名効果は狙い以上だ。
リーダーボードの一番上に名前を載せればおのずと目立てる。

風が吹く中、4打差の10位タイからスタートした小西は、12番でふわりと浮上。
「昨日入ってなかった分が入ってくれた」と、13メートルのイーグルパットを沈めて、思わずバンザイした。

前日、プレー後の練習場でひらめき、きゅうきょ交換したというパターが奏功した。
17番では右から8メートルのバーディトライもねじ込み、連続バーディで自身初の首位獲りに成功。

初の最終日最終組で、プロ14年目の初優勝を狙う。

9歳からゴルフを始め、中学進学後に一度、クラブを置いたが、2007年に同い年の石川遼(いしかわ・りょう)の史上最年少Vをテレビで見て夢が再燃。
高校卒業後に千葉県内のゴルフ場で研修生となり、20歳の2012年にプロテストに合格した。

QT8位で臨んだ22年に初シードを獲得し、今季3季目。
開幕前に、本名の貴紀を、ひらがな表記の「たかのり」に変更したのは、応援してくださる方々から「ネットのスコアボードで名前が見つけずらい」との意見をいただいたから。

見やすくなった新名が最上段にあれば、まさに一目瞭然。応援してくださる方々の喜ぶ笑顔が見える。

実業家の前澤友作さんの発案で誕生した今大会は、本戦前に10日間ものプロアマ戦を実施。
賞金は、一般販売のプロアマ参加券でまかなわれ、全組に華やかなラウンドガールが帯同するなど異例尽くしの新規試合で、「いいところが見せられれば嬉しい。初優勝を目指す」と、意気込む。

ウェアもひときわ目立つ「ラウドマウス」で、この日、着用した緑のポロシャツが、クラブハウス前にデンと構える前澤友作さん所有の1台と、偶然おそろに。




あちこちに展示されたマニア垂涎の“ハイパーカー”は、合わせていったいおいくらになるのやら…。
想像もつかないが、「もし勝てたら1台くらいいただけますかね…??」。
冗談も滑らかに、小西貴紀改め「小西たかのり」が改名元年の初代王者に挑む。

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