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i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2025

櫛山勝弘が磐石のゴルフで首位肉薄!地道な努力が身を結ぼうとしている

5バーディ、ノーボギー。ピンチらしいピンチがなく、チャンスをしっかり決める完璧な内容で通算8アンダーの3位で最終日をむかえる櫛山勝弘。

1997年生まれの千葉県出身。専修大学を卒業し2019年のツアープレーヤーに転向している。気がつけば今年28歳という中堅にさしかかってきた。

 

2023年、24年とほとんど試合に出ることができずに苦しい時間を過ごしてきた。コーチとして師事しているのが谷将貴。共にゴルフの地力を上げるためにとにかく基礎練習を徹底してきた。

「このオフにやってきたことが良い感じになっているのかなと思っています。ただ、特別なことをやったわけではなく今までと変わらないというか、腰から腰のハーフスイングでの練習を中心に本当に基礎練習を続けてきただけなんです」。

 

結果が出なければ何か新しいことをやりたくなるのはゴルファー、特にプロゴルファーの性だが、櫛山はそうはしなかった。

「やろうとしたことはありますが、コーチとも話をしてそれよりも基礎的なレベルことを上げる。そこから色々やれることがやっていくという方がいいという話をして、それで自分自身もそこが大切だと思ってやり続けています」。

櫛山のウィークポイントはアイアンショットにある。グリーンに乗りさえすれば、この日のスコアを見ればわかるように大崩れすることはない。言い換えればティショットさえ枠の中に収めて、いい箇所からセカンドショットを打つことができれば十分ツアーで上位を狙える。それを谷コーチもわかっているからこそ基礎を重視したのだろう。

 

とは言えやってきたことが正しかったと証明するには優勝の2文字しかない。それは櫛山も十分理解していることで「勝ちたいですね」と言い切る。

今週はレギュラーツアーの前澤杯が行われており、同じ谷コーチから指導を受けているいわば兄弟弟子のような大岩龍一が首位スタートを切っている。

「負けてはいられない」。そんな思いを胸に持ちつつ、自分のゴルフを信じて明日も18ホールをやり切るだけだ。


 

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