いずれもドラマチックな結末となった。
プロの部は、一時4人が首位に並ぶ大混戦で、
伊藤が最終18番パー5でピン右に2オン成功。
イーグルトライを沈めて5アンダーの「67」。
2位に2打差をつけ、V賞金200万円と、サトウのごはん1年分を獲得し、「このメンバーの中で初優勝できたのは、本当に自信になる」と、喜んだ。
3回目の出場で、過去2回の成績はいずれも13位。
最下位に近い位置から今年は一気に急上昇を果たして、「こんなに仕上がっていていいのかな、というくらい、いまゴルフの状態がすごく良い」と、今オフの順調な調整ぶりをアピールした。
今季、主戦場のチャレンジトーナメント
「ACNツアー」は、来月2日ー4日の「Novil Cup(Jクラシックゴルフクラブ ・徳島県)」で開幕する。
「今年は複数回優勝が目標です。来季のレギュラー昇格を目指します」と、気合が入った。
そして、ジュニアの部も最後まで3人が首位でもつれるなど、「レベルの高さにびっくりします。うますぎて、僕たちプロが危機感を覚えるくらい」(伊藤)と、プロも唸るほどハイレベルな展開の末に、中多さんが最終ホールのバーディで決着。「今年も開催して本当によかった」と、勝者以上に喜びをかみしめたのは、本大会の“発起人”だった。プロとラウンドしながら真剣勝負をすることで、プロゴルファーへの夢と憧れを高めてほしい、と
中西直人(なかにし・なおと)が2022年に立ち上げた。
中西の熱い思いに応えて、今年は昨季賞金2位の
平田憲聖(ひらた・けんせい)をはじめ、14人ものトッププロが参加してくれた。
(下記成績表一覧⛳)。
平田と、片岡尚之(かたおか・なおゆき)と同組になった中多さんも、「ラウンド中に練習法などを聞いて、とても勉強になりました」とプロとのラウンドで、大いに刺激を受けてくれたようだ。「選手のみなさん、本当にありがとうございます」と、今年も中西は表彰式で感無量。
また、12社もの協賛社のサポートと共に、今年もクラウドファンディングでたくさんのご支援を受けた。
「こちらにおられる方々一人でも欠けていれば、大会は開催できませんでした」と、改めて謝意を述べ「いつかこの大会を、ツアートーナメントにするのが夢です。引き続きご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願いします」と、頭を下げた。