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前澤杯 MAEZAWA CUP 2025

小西たかのりが初代覇者に。プロ14年目の初優勝を飾る

プロ14年目の小西たかのりが、記念の第1回を制した。
貴紀を、ひらがな表記の「たかのり」に変えて臨んだ改名元年に嬉しい初優勝を飾った。




18、19年賞金王の今平周吾(いまひら・しゅうご)と共に1差のトップで出て、ピンそばにつけた1番、3番のバーディで、一時3打のリードを作った。
8番のボギーで再び今平に並ばれたが、9番できわどいパーセーブ。

10、11番でバーディを奪い合い、しぶとく並走した。
13番で1打リードを許したが、17番で長いバーディトライをねじ込み、再び並んで入った最後18番で、先にシビアなパーセーブを決めて今平を退けた。

同学年の石川遼(いしかわ・りょう)の史上最年少優勝に奮い立ち、再びクラブを握りなおしてから18年。
夢を燃やし続けた男が、異例尽くしの新規試合で、悲願の初優勝を達成した。

本大会は、実業家の前澤友作さんが企画して誕生した新規開催。
前澤さんが所有する千葉県長生郡睦沢町のプライベートコース「MZ GOLF CLUB」で行われ、本戦前の10日間のプロアマ戦を一般販売し、さらに希望選手を指名落札していただくなど資金を募り、本戦賞金(総額2億円、優勝4000万円)や運営費に充てる形で実施した。

本大会は予選カットはないが、通算1アンダー、60位タイまでの64人が賞金加算の対象選手となる。

プロアマ、本戦ともに全組にラウンドガールがついて華を添え、女子ツアー2勝の菅沼菜々さんや、JGTO選手の寺西飛香留(てらにし・ひかる)が挑戦。
初日にそろって女子選手の最高スコア(70、イーブンパー)を記録するなど注目を集めたが、菅沼さんが通算7オーバーの89位タイ、寺西は通算8オーバーの91位タイで終わった。

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