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前澤杯 MAEZAWA CUP 2025

菅沼さんと寺西飛香留、女子選手2人が新規試合で得たものは

年齢や男女の区別を問わず、男子ゴルフの新規試合が何かの契機となるなら幸いだ。

異例尽くしの第1回に女子選手2人が参戦。
予選落ちのない4日間を戦い抜いた。

JLPGAツアー2勝の菅沼菜々さんは、最終日の前半インで2バーディを先行するなど大健闘だった。

ただ、後半アウトの12番に来たあたりで蹴るほうの右足がつりそうになったといい、「ゴルフ人生で一番疲れました」と、プロアマ戦も合わせて長丁場の新規試合で疲労困憊。

5ボギー、1ダブルボギーの「75」を叩いて89位にとどまり無念そうだったが、ゴルフの調子は「優勝した一昨年以来の感覚です。去年は一度も楽しい、と思えた週がなかったので、本当に久しぶりに楽しくゴルフができた」と、本大会をきっかけに復調の兆しを見せている。

「男子はすごくプレーが速いので、逆に自分のリズムを思い出しました」と収穫を語り、「男子のセッティングで長いクラブの練習ができましたし、風が強い中、低いライン出しのショットができて、自分の成長が見られた」と、喜ぶ。



片山晋呉や石川遼とラウンドした初日と2日目に続いて、3日目には誕生日が同じでちょうど32歳上のベテラン、谷口徹とのペアリングにも恵まれた。
「みなさんにとてもやさしくしてもらって嬉しかったし、すごく良い経験、勉強になりました」と、疲れていても笑顔は晴れやか。



次週、出場予定の「パナソニックオープンレディース」に向けて、「経験をつなげていきたい」と、前向きだった。

また、JGTO初の女子選手として出場した寺西飛香留(てらにし・ひかる)は、風が吹いた3日目の「77」が響いて、通算8オーバー・91位タイの結果となったが、菅沼さんと揃って記録を出した初日に続いて2日目も、女子の最少ストロークとなる「70」をマーク。



さらに最終日は、最後9番でボギーを打つまですべてパー。距離の長いパー4では2オンにも成功するなど、1オーバーの「71」で回ってきた。

「男子のトッププロと回れて、飛距離や技術力の違いを感じて勉強になりましたし、慣れない状況の中でサポートしていただいて、良い雰囲気でプレーできたことにも感謝しています」と、開幕戦「東建ホームメイトカップ」に続く2連戦で得たものは大きい。

次の試合の予定は未定だが、今年もJLPGAのプロテストの受験を予定しており、「二次からありますのでそちらも頑張ります」と寺西。
どの世界に行っても2大会での経験が生きるといい。

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