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東建ホームメイトカップ 2025

生源寺が3打差つけ首位キープ。初V王手

土曜日は、もっともスコアが変動する日という意味で、“ムービングサタデー”と言われる。
その傾向がこの日、常以上に加速したのは、最終日の雨予報だった。

かなりの雨量予想が、選手らの危機感をあおった。
4打差の2位から出た米澤蓮(よねざわ・れん)は、5バーディ、ボギーなしのゴルフで終盤に一度追いつきながら、伸ばしたい17番パー5でバーディが獲れず。
「明日がダメ(中止)になるかもしれない。だからきょう中にトップに立ちたかった」と、3差の2位にとどまり悔しがっていた。

米澤は2位


1差の単独トップから出た生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)も気持ちは同じだ。
「きょうのうちになるべく伸ばしておきたい」と、気持ちは逸るが1番でピンそばのバーディ発進後もキレのショットで幾度もチャンスパットを打ちながら、次のバーディはやっと7番。

そこからまた停滞ムードに陥りじりじりしたが、「9番で、バンカーからパーセーブできたのがよかった」と、気持ちだけは切らさず、15番から一気に3連続バーディ。

3日目も首位獲りを成功させた。



昨年大会も、初優勝を狙ったが、同学年の金谷拓実(かなや・たくみ)に2打差で敗れた。
今年から金谷はPGAツアーを転戦しており、昨年覇者不在の開幕戦で、1年前の雪辱は目の前。
「しっかりと準備して明日に備えたい」。
3打差首位は有利に間違いないが、どれほど天候が荒れても、戦闘モードは崩さない。


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